シミの種類と原因を知れば対策や治療に役立てられる
一口にシミと言っても、幾つかの種類に分類することができます。
シミの種類によって、施すべき対策も違ってきます。
それ故、自分を悩ますシミが如何なる種類に該当するかを知る必要があります。
そこで当記事ではシミの種類について解説し、適切な対策に関しても言及します。
シミはメラニン色素が沈着したもの
そもそもシミとは、皮膚内で生成するメラニン色素が沈着したものです。
皮膚表面は表皮細胞と色素細胞から成り、それぞれケラチノサイトとメラノサイトと呼ばれています。
メラノサイトが紫外線を浴びると、酵素の働きでメラニンが生成されます。
メラニンはシミの元になる厄介者ですが、皮膚表面を紫外線から保護する大事な役割を担っています。
その為、紫外線を浴びる量に応じてメラニン色素が増えるわけです。
但し、メラニン色素は全てが蓄積されることはなく、ターンオーバーによって新陳代謝を繰り返します。
その結果、古い皮膚細胞は垢として剥がれ落ちることになります。
ターンオーバーは28日程で繰り返されるので、約一か月で新しい皮膚ができることになります。
それにより、黒ずんだ皮膚は徐々に薄まりますが、しみとして蓄積された部分には対策が必要です。
シミの種類
しみは肝斑と炎症後色素沈着、日光黒子と雀卵斑の4種類に分類できます。
肝斑は頬骨付近に沿ってできるシミで、左右対称になるのが特徴です。
輪郭はぼやけており、女性に特有なしみと考えられています。
実際、肝斑ができるのは30~40歳くらいの女性で、高齢者や男性では殆ど見かけることはありません。
その為、肝斑ができる背景には女性ホルモンが関係していると推測されています。
特に妊娠中などホルモンバランスが乱れると、肝斑ができやすくなると言われます。
炎症後色素沈着は、皮膚が炎症になった後にできるしみです。
時間の経過によって薄くなりますが、ターンオーバーが乱れると残ることがあります。
日光黒子は老人性色素斑とも称されており、年齢とともにできやすくなるしみです。
雀卵斑はそばかすのことで、特に色白の人にできやすくなっています。
欧米などでは3歳以上からできはじめ、思春期にピークを迎えるものです。
シミ対策と治療法
シミは後天的な色素沈着であり、薄いものから濃いものまで様々なタイプがあります。
中には茶色っぽかったり、少し青みがかったタイプと色の違いもあるものです。
それには黒色メラニンの位置や量が関係しており、色調によってしみの状態を判断できます。
一般的に、茶色がかったものは皮膚表面のもので、
黒色に近くなるほどメラニンの蓄積量が多くなります。
また、基底層に生成したメラニンが真皮に入り込むと、灰色や青みがかって現れます。
このようなタイプは皮膚の奥に発生元があるので、ターンオーバーでは排出されにくくなります。
全ての種類のしみは発生年齢や程度、特徴は異なるものの、
紫外線が関わっている点では共通します。
それ故、しみを予防するには紫外線ケアに気を遣うことが何より大事です。
一方、発生したしみを治療するには、種類によって施術方法が異なってきます。
しみ治療として最も有効とされるのが、レーザー治療です。
但し、女性ホルモンが関係する肝斑に対しては、レーザー治療は大きな効果が期待できないとされます。
その為、肝斑に対しては飲み薬やライフスタイルの見直しで対処するのが一般的です。
まとめ
今回は、シミの種類と適切な対策についてご紹介しました。
しみには、肝斑や炎症後色素沈着など4種類があります。
しみは皮膚内に生成するメラニン色素が沈着したもので、殆どのものは紫外線が関係しています。
予防には紫外線ケアが肝心ですが、治療法としてはレーザー治療が有効です。
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